2023/2/20
面白い人は、やっぱり重宝される
仕事の場で「ユーモアが大事ですよね」と言うと、
なんとなく雑談が上手な人、場を盛り上げる人、みたいな話にズレていくことがあります。
でも、私がここで言っているユーモアは、もう少し実務寄りの話です。
「説明がちゃんと伝わるか」「相手の頭に残るか」という、ごく現実的な話。
マーケティング、ブランド、デザイン。
正直、これらの言葉だけで身構えられてしまうことは多いです。
こちらが悪気なく専門用語を並べただけで、
「なんか難しそう」「よく分からないけど任せておこう」
そんな空気になることも少なくありません。
だからこそ、説明するときには、意識的に“楽しさ”を混ぜたいと思っています。
偉そうに理屈を並べるより、その方が圧倒的に話が前に進むからです。
専門用語やロジックを、そのまま正面から投げるのは、あまり得策ではありません。
それよりも、たとえ話を使う。
しかも、そのたとえが「相手の世界」に寄っているかどうかが重要です。
犬派なのか、猫派なのか。
出身地はどこか。
年代はどのあたりか。
こうした情報を拾って話すだけで、距離感は驚くほど縮まります。
特に犬派・猫派の話は、使い勝手がいい。
どちらも好き、という人は意外と少なくて、たいていどちらかに偏っています。
犬好きに犬の例えを出すと、話はスッと入る。
逆は、静かに地雷を踏みます。
話が上手い人、説明が上手い人をよく観察していると、
共通しているのは「相手を楽しませようとしている」という点です。
よく「大阪の人は面白い」と言われますが、
あれは才能というより、環境の影響が大きいと思っています。
子どもの頃から「面白いことを言える人」が評価される文化がある。
クラスで一番面白いやつが、なんとなくヒエラルキーの上にいる。
そういうインセンティブの中で育っている。
一方で、そうではない地域の人間は、
この「相手を楽しませる」という行為を、意識的にやらないと身につきません。
でも、ここはサボらない方がいい。
なぜなら、面白くて仕事ができる人は、個人としてもチームとしても、影響力が掛け算になるからです。
仕事ができるけど、面白くない人は、正直たくさんいます。
逆に、面白くて仕事ができる人は、驚くほど少ない。
周りを見渡せば、思い当たる顔が浮かぶ人もいるはずです。
ちなみに、「面白いけど仕事ができない人」も、結構います。
ビジネスの成果だけを見れば評価しづらい存在ですが、
組織の中では、不思議とハブになっていたりする。
数値化しにくいけれど、確実に空気を良くしている。
そういう人です。
結局のところ、「面白い」というのは、
ビジネスにおいてかなり実用的な能力なんだと思っています。
マネジメントの本には、あまり大きく書かれていませんが。
ちなみに、ブランドの世界でも、
ユーモアを感じるブランドの方が選ばれやすい、というデータは普通にあります。
真面目であることと、堅いことは、必ずしも同義ではない。
このあたりは、もう少し素直に捉えてもいいのかもしれません。
8割がユーモアのあるブランド好む 日本オラクル調べ
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