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宝くじは、年間17,000円で“待つ時間”を買う

宝くじは、年間17,000円で“待つ時間”を買う

宝くじって、損するよね、って話をわざわざする人がいます。まあ、そうなんだけど…。

例えば…ロト7を毎週2口、1年買うとします。
31,200円。

制度上の還元率はだいたい45%くらいだから、平均で戻るのは14,000円ちょっと。差し引き、年間で約17,000円。

数字だけ見れば、きれいにマイナス。

でも、この17,000円、どこへ行くんだろうなと思うんです。消えているわけじゃない。ちゃんと、別の形になっている。宝くじを買った日の夜って、ちょっとだけ世界が柔らかくなりませんか。

もし当たったらさ、って、口に出せる。

家どうする?
仕事どうする?
あいつに何て言おうか。

たぶん当たらない。
それもわかってる。

でも、発表までのあの数日間だけは、現実の上にもう一枚、薄い膜みたいなものが乗る。

宝くじが売っているのは、当選金じゃない。

あの“結果待ちの時間”なんです、これが実は本質。

ロト7は6等以上なら、そこそこ当たる確率があるらしいです。でも正直、そこはあんまりワクワクしない。

本当に欲しいのは、もっと無茶な数字のほう。1億とか、7億とか。確率が低いほど、妄想は自由になる。リアルに当たりそうな金額だと、逆に現実的な悩みが出てきてしまう。
税金どうする、とか。

人はたぶん、確率を買っているんじゃなくて、スケールを借りている。

年間17,000円。月にすると1,400円くらい。

映画に1本行くのと同じくらいで、一年間、何度も億万長者になれる。そう思うと、まあ、悪くないか、とも思うw もちろん、増やすためのお金ではない。

でも、人生って全部が合理的じゃなくてもいい。
番号を照らし合わせる、あの数秒の沈黙。
外れたときの、ああ、という小さな笑い。

当たらなかったのに、どこかで少しだけ楽しかった感じ。

宝くじは、年間平均で約17,000円を払って、夢想と期待と結果待ちの体験を買う娯楽なんだと思う。ちゃんと数字を知ったうえで買うなら、それはそれで、きれいな消費です。

たぶん…。

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