# エクスペリエンス・マーケティング入門

- URL: https://www.highdef.jp/news/vwd06npe/
- 分類: HIGHDEF NOTE
- 著者: 佐藤 宏（株式会社ハイデフ 代表取締役）
- 公開日: 2023.12.13
- 更新日: 2026.03.12
- 発行: 株式会社ハイデフ（新潟県上越市） https://www.highdef.jp/

---

エクスペリエンス・マーケティングは、顧客に忘れがたい体験を提供し、ブランドとの強い感情的つながりを築くマーケティング手法です。このアプローチは、製品やサービスを単に売るのではなく、顧客に記憶に残る体験を提供することで顧客とのエンゲージメントとブランド価値を上げることに重点を置いています。多種多様な広告手法とチャネルがある今日においては、ビジュアルやコピーライティングやCMなどよりも、製品やサービスそのものを体験してもらうことで購買に繋げるというのが、重要になっています。Z世代などは特に「体験価値」を重視するとも言われますよね。

## エクスペリエンス・マーケティングの重要性

### 感情的結びつき

***顧客エンゲージメントの向上****：* 体験を通じて顧客との深い感情的なつながりを築き、忠誠心を高めます。\
***口コミの促進****：*忘れがたい体験は、顧客による積極的な口コミを促します。

### 競争優位性

***差別化****：*独自の体験を提供することで、競合他社との差別化を図ります。\
***価値の付加****：*製品やサービスに体験の価値を加えることで、より高い顧客満足を実現します。

## エクスペリエンス・マーケティングの実践例

日本においても同手法を使ったマーケティングを積極的に行っている企業はたくさんあります。例えばSONYなどは、「**銀座ソニーパークプロジェクト**」として、街づくりの一環としてソニーのプロダクトを体験しつつ、そのビジョンを顧客に体験してもらうオープンスペースとして提案し、2018年8月のオープンから2021年9月末の閉園までの3年間で854万人もの集客をした実績があります。

![](https://images.microcms-assets.io/assets/8779779a1bf246e39228c779f654eea6/2534a920ba3f451281a8dc9bb6ff11e8/vwd06npe_0.webp)

### 中小企業でも可能なのか

ソニーやトヨタやユニクロが出来るのは当たり前ですが、中小企業の強みである、柔軟性、地域社会との密接なつながり、個別顧客への細やかな対応能力を活かした体験型アプローチを実践するのは現実的です。

基本的に大企業にあって中小にないものは資本力とブランド力です。資本力は置いておきますが、ブランド力に対してはその内実、「見せ方が的を得ない」と「認知が圧倒的に足りていない」というポイントに付きます。前者は顧客目線が無いとも言えますし、後者は戦略的な広報広告を作れていないということです。

そこで、低予算でも工夫次第で認知を上げ、体験してもらうことで顧客目線も知ることが出来るのがエクスペリエンス・マーケティングということになります。

具体的に、製造業で言うのであれば

**・地元のイベントや祭りに参加する\
・他の事業者と協力して共同イベントやプロモーションを実施する\
・ワークショップや体験型イベントを開催する\
・小規模に顧客一人ひとりに合わせたカスタマイズやパーソナライズを提供する**

などです。どれも簡単なことではないでしょうか？もしくはやってみたことがあるかもしれません。重要なのはこれをやり続けて、顧客目線で工夫改善することです。

## まとめ

エクスペリエンス・マーケティングは、製品やサービスそのものを超えた、記憶に残る体験を提供することで、顧客との深い感情的結びつきを築き、ブランド価値を高める効果的な手法です。大企業だけでなく、中小企業においても、地域社会との密接な関係や個別顧客への細やかな対応などの強みを活かした体験型マーケティングが実践可能です。イベントへの参加、共同プロモーション、ワークショップの開催、カスタマイズ提供など、比較的低予算で実施できる戦略を通じて、ブランド認知の向上と顧客エンゲージメントの強化が図れます。エクスペリエンス・マーケティングは、顧客との長期的な関係構築において、特に効果的なアプローチと言えるでしょう。
