さて、今回は世のおじさま達が大好き「孫氏兵法」より、一節を取り上げます。大体の心理が言語化されている孫氏兵法は私も大好きです。「将兵は先ず勝ちてしかる後に戦い、 廃兵は先ず戦いて後に勝ちを求む」ざっくり訳しますと「戦に勝つ軍隊というものは、戦う前に勝つ状態を作って後に戦に望み、(だから勝つ)戦に負ける軍隊は、策を用いず流れのままに戦い、その場で勝とうとあがく(だから負ける)」という事です、さらに心の中の「やっさん」に言わせると、「結果を出されへんヤツちゅうのはやな、ビシィとした目標(ゴール)が無くてやな、バー走りながらゴールを考え、ほんで走りながらやり方を模索すんねん。そんなんしとるから、結果が出せへんねんて! 結果をようさん出すちゅう人間ってのはやな、全然その逆でゴールの絵が完全に描けてんねん、やからそこに至る道を進むだけちゅうことや。ほんま頼むで!」私もデザイナーだったものとして、先輩に言われて来た事と全く同じで、「完成形が見えていないヤツはいつまで立ってもデザインなんか出来ない」という事です。これはデザインを仕事に置き換えても通じる、非常に本質的な仕事の仕方の話ではないでしょうか。まわりの仕事が遅い人、出来ない人をよく観察してみてください。仕事が出来る人のやり方を見てください。上記の事が大体当てはまるはずです。例えば上司に仕事を頼まれたら、「確認ですが、こういう書類でここまでの内容で良いですよね?」とお互いのゴールを先に確認することで、そこにかける時間も最適化されるので、自分自身も頼んだ上司も嬉しいわけです。そういう人が「仕事ができる」と言われるわけです。上司の言っているゴールをさらに上回るアウトプットやスピードで仕上げる事でようやく評価されるのですね。