2025/12/25
生成AI時代のマーケティング 2027年に起きそうな変化を強気で読む
2027年のマーケティングとプロモーションを強気で予測してみる
年末になると、毎年同じことを思います。来年のことなんて、正直、当たるわけがないよなと。特に今は「生成AIの社会実装」という大きな変数が、業界をまたいでルールを書き換えてきていますし、なおさらです。
それでも予測する意味はある気がしています。未来を当てるためというより、「動きを前倒しする」ためです。来年の答え合わせのときに、「運が良かった」じゃなくて「仕込みが効いた」と言える状態にしておきたいんですよね。
ここから先は、2026年に起きそうなことを、ハイデフなりに強気で書いていきます。また2026年末に読み返して答え合わせ答え合わせの記事も出来るかなと…。
予測1 :生成AIは制作ツールから運用のOS寄りになっていく
2025年までは、AIは「便利な制作ツール」として語られることが多かった気がします。文章が書ける、画像が作れる、動画が出せる。もちろん、それだけでも十分すごいです。
ただ、2026年に本格化しそうなのは、そこから先かもしれません。制作物を作るだけでなく、企画、制作、配信、改善を「ひとつのループ」として回し続ける存在、つまり運用のOSみたいな立ち位置に寄っていく。
広告運用も、SNS投稿も、CRMも、今までは人が“回している体”を保っていましたが、実態は判断と微調整の連続でした。そこがAIに置き換わるスピードは、思っているより速いかもしれません。

予測2 :クリエイティブの勝敗は生成力より棄却力で決まりやすくなる
AIで作る量は、全員が増えるはずです。試作が無限にできるので、「たくさん作れる人」が強い時代は、わりと早く終わるのかもしれません。
その先に残るのは、どれを捨てるかです。何がダサいか、何が安っぽいか、何がブランドを傷つけるか、何が顧客の感情を逆撫でするか。そういう「棄却理由」を言語化できるかどうかが、差になりそうです。
生成AIが民主化したのは“それっぽい正解”であって、美意識そのものではないと思うんですよね。だから2027年は、判断者の審美眼と責任が、やたら目立つ年になる気がしています。AIは提案してくれますが、責任は取ってくれないので。
予測3:SEOは検索より回答エンジン最適化っぽくなっていく
SEOという言葉自体は残りそうです。ただ中身は変わって、検索でクリックさせる戦いから、AIの回答に載る戦いへ寄っていくんじゃないかなと感じています。
流入を増やすというより、「指名される」「引用される」「信頼の文脈に置かれる」が重要になる。記事構造や一次情報、根拠の出し方、専門性の見せ方が、いま以上に効いてくるはずです。
逆に言うと、薄いまとめ記事は“量産した瞬間に価値が下がる”と思います。AIが一番得意な領域なので。価値が残るのは、現場の一次体験、意思決定の裏側、失敗のプロセス、比較検証のログ。ハイデフが作るべきは、たぶんこの領域なんだろうなと思っています。
予測4:広告は配信より計測の難しさが先に来る
AIが介在すると、施策は増えます。制作も運用も回ります。結果として、社内で増える問いは「で、結局何が効いたの?」になりやすい気がします。
ここで詰まる会社は多そうです。指標が増えるほど“都合のいい説明”ができてしまうからです。AIの出力が絡むと成果の因果がぼやけやすくて、その曖昧さが経営の現場ではストレスになります。
2027年は、計測設計がマーケの中心に戻ってくる流れが強まりそうです。派手な施策より、地味でも計測と改善のループを持つ会社が強い。結局そこは、いつの時代も変わらないのかもしれません。

予測5:先行者利益は機能より運用設計で決まりやすい
AIで先行者利益を取る、という話はよく出ます。ただ、その議論が新しいツール導入の話に寄りすぎることも多いですよね。でもツールはすぐ陳腐化します。
差がつくのは運用設計だと思います。誰が何を判断し、どこまでAIに任せ、どこで止め、どのログを残し、何を再利用資産として貯めるのか。ここが設計できた会社は、AIが進化するほど得をする。逆に、設計できていない会社は、AIが進化するほど混乱しやすい。
同じ道具を持っていても差が開く。2027年は、その差が見える年になるんじゃないでしょうか。
予測6:地方ほど人材の奪い合いが露骨になる
マーケ領域でもプロモ領域でも、採用は簡単には戻らなそうです。特に地方は“採れない”がデフォルトになりがちですよね。
ここでポイントなのは、AIが人手不足を完全には救わない、ということだと思います。手は増えますが、判断できる人が増えるわけではない。むしろ「判断できる人」の価値が上がる。
地方企業に必要なのは、スキルフルな人材を採るだけじゃなく、戻ってきた人材が動ける場を作ること。古い組織構造のまま“若手を待つ”企業は、たぶん2027年も普通に詰まります。
予測7:イベントは売上施策というより信頼獲得装置に寄る
オンライン上の情報が増えすぎるほど、人は「実在の手触り」を求める気がします。地方のイベントやリアル接点は、ここで効いてくるはずです。
ただ、イベントをその日の売上で評価してしまう会社は、投資が続きません。結果、毎回弱いイベントになって、弱いブランドのまま終わってしまう。
AI時代にイベントが強いのは、情報が過多になるほど、体験が希少になるからだと思います。体験はコピーされにくいですし、記憶は広告より長く残ることも多い。2027年の地方プロモは、ここを取りにいけると面白い気がします。

予測8:「会社の知」が属人からナレッジ資産へ強制移行する
2027年は、社内の暗黙知が「その人の頭の中」にあるまま放置できなくなっていく気がします。理由は単純で、AIを本気で使おうとすると、材料(仕様、過去事例、判断基準、顧客の前提)が必要になるからです。
たとえば同じ案件でも、Aさんに聞けば早い、Bさんだと詰まる。こういう属人構造って、今までは「仕方ない」で済まされがちでした。でもAIを運用に組み込むフェーズに入ると、属人構造は“スピードの天井”になります。AIが速いのに、入力が遅い。判断基準が共有されていない。過去ログが散らばっている。こうなると、結局、AIがいても仕事が前に進まないんですよね。
なので、強い会社ほど「知の整備」に投資する流れが出てくると思います。マニュアルを作るというより、判断の型とログを残す。AIに食わせるためというより、人が迷わないための“会社のOS”を作る感じです。地味ですが、ここをやった会社は運用速度が上がっていきそうです。
予測9: 「安さ」では売れにくくなり「理由」で選ばれる比重が増える
景気や人口動態の話を抜きにしても、情報が増えすぎた結果、「比較して安いから買う」が効きにくくなる場面が増えそうです。もちろん全部がそうなるわけではないですが、少なくとも“中小企業の勝ち筋”としては、この方向が強まる気がします。
AIが普及すると、コピーもLPも広告も「それっぽいもの」が量産できます。つまり、表層の訴求がコモディティ化しやすい。だからこそ最後に効くのは、「なぜこの会社なのか」「なぜこの価格なのか」「なぜこのやり方なのか」という理由の設計です。言い換えると、文脈と信頼ですね。
ここで面白いのが、地方企業のほうが強い可能性がある点です。地域性、顔が見える関係、現場のストーリー、実在性。こういう“理由”の材料は、実は地方のほうが持っていることが多い。うまく言語化できれば、価格競争に巻き込まれにくい売り方に寄せられると思います。
だから2027年は、安く見せる工夫より、「選ばれる理由」を設計できる会社のほうが伸びやすい。これも強気予想ですが、わりと当たりそうな気がしています。
予測10:人間が判断し人間が動くは変わらない ただ露骨になる
ここが一番、読んで欲しい、残したい結論です。
AIが提案する、作る、回す。ここまでは進みます。でも最後に残るのは、どれを選ぶか、どのリスクを取るか、誰の責任で実行するか。つまり人間の判断であり、人間の意思です。
AIが普及すればするほど、判断が下手な組織は目立ちます。責任を取りたくない組織も目立つ。2027年は、そこで評価が割れる年になるのかもしれません。

ハイデフとしての仕込み
先行者利益を取りにいくなら、派手な打ち手より、仕組みを先に作るほうが効きやすい気がしています。
例えば、AIを使う前提の制作基準を言語化しておく。トーン、禁止表現、世界観、品質基準、NG例まで含めて、判断基準を先に共有する。
計測設計を先に固める。何が増えたら勝ちで、何が増えたら危険か。指標を減らして、意思決定を速くする。
現場の運用負債を減らす。AIを入れても運用がぐちゃぐちゃなら速く回りませんし、むしろ悪化することもあります。
結局、AIを入れる前に、現場の地ならしが必要になる。ここをやった会社だけが、AIの進化速度を味方にできるんじゃないかなと思っています。
2027年末の答え合わせ用チェック
この5つにYESが増えていたら、この記事は当たりに近かった、ということにします。
AIが制作ではなく運用に入り込んでいる
施策の勝敗が生成量ではなく選別基準で決まっている
SEOが流入の話より引用と信頼の話に寄っている
広告は配信より計測と説明責任の難しさが前に出ている
会社の差がツールではなく運用設計と判断力で開いている
年末の予測記事って、当てたら偉いわけではないですよね。外れてもいい。ただ、これを読んだ人が少しでも早く動けたなら、その時点で価値がある気がします。
来年、何が起きても、最後は人が決めて人が動く。そこだけは、たぶん変わらない。変わらないからこそ、そこを鍛えている組織が勝つ。ハイデフはそっち側に立ちたいなと思っています。
良いお年を!
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